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音楽生成AI「Suno」を使っていろんな楽曲をつくってみよう

こんにちは、株式会社グローバルゲートのモーリーです。 
 
2025年もあっという間に12月となってしまいました。 
年始の雑煮用に買った餅と白味噌がまだ残っているのに…。 
 
なお、当社では 
2025年12月27日(土)から2026年1月4日(日) 
が年末年始の休業日となります。 
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。 

さて、今回は音楽生成AI「Suno」の使い方を深堀りしてみたいと思います。 
 
前回の記事「AfterEffectsを使ってリリックビデオの作成に挑戦」では、Sunoを使って生成した楽曲を使いましたが、その完成度の高さに驚かされました。 
ただ、前回はあくまでAfterEffectsの操作がメインテーマだったため、楽曲制作部分についてはほとんど触れませんでした。 
 
そこで今回は、Sunoの具体的な使い方やプロンプトの書き方を、前回よりも踏み込んで詳しく解説していきたいと思います。

Sunoとは

Sunoは音楽専門の生成AIです。生成される楽曲のクオリティが非常に高く、特にボーカルの歌唱が非常に自然であることで注目が集まりました。 
 
そのクオリティの高さから、Sunoはミュージシャンの仕事を奪うのではないかという懸念や、学習に使用された音源の扱いを巡って訴訟されるなど、否定的な側面も抱えていました。 
しかし2025年11月にワーナーミュージックとの正式な提携が発表されたことにより、状況は大きく変わりつつあります。 
 
今後は、ミュージシャンが制作ツールの一つとしてSunoを活用したり、Sunoで生成された楽曲がメジャーリリースされる未来も十分に考えられます。 
一般ユーザーにとっても「グレーなツールではないか?」という不安なく、安心してSunoを利用できる環境が整ってきたと言えるでしょう。 

一方で、ワーナーとの提携によって料金体系や利用規約、サービス内容に変更がある可能性もあります。特に生成楽曲を商用利用する際は注意が必要です。

アカウントの作成 

まずはアカウントの作成を行います。
SunoのWebサイトにアクセスし、「Sing Up」をクリックします。
Apple、Discode、Facebook、Google、Microsoftいずれかのアカウントをお持ちの場合はそのアカウントでSunoアカウントも作成できます。

アカウントの作成が完了し、ログインすると次のような画面になります。 

楽曲の作成 

楽曲を作成するためにはメニューの「Create」をクリックします。 

「Lyrics」に歌詞を入力し、「Styles」に曲調やテーマを入力します。 
歌詞についてはSunoの歌詞生成機能を使うこともでき、また、空白にするとインストゥルメンタル曲になります。 

早速簡単なプロンプトで楽曲を作ってみましょう。 
 
まずは歌詞を書いてもらいます。 

Lyricsの編集アイコンから「Write Full Song」を選択します。
次の画面で書いてほしい歌詞のテイストを入力します。

日本語、「こんにちは」という単語を連呼する。明るい未来に向けた希望あふれる歌詞。

というプロンプトを入力してみました。

そうすると2パターンの歌詞が制御タグ(後ほど詳しく解説しますが、どのように歌唱するかを命令するタグ)付きで出力されます。
 好みのほうを選択してください。

歌詞を選択するとはじめの画面に戻ります。
次はStyle欄にどのような曲調がいいかを入力します。

今回は「男性ボーカル、明るいロック」とだけ入力しました。
LyricsとStylesが入力できたら「Create」をクリックします。

さて、これだけでどんな曲ができあがるでしょうか。

できあがったのがこちらです!

Lyrics

[Verse] 
朝焼けに染まる空 
光が道を描いてく 
小さな声でつぶやく夢 
 
[Prechorus] 
昨日の涙はもういらない 
未来が呼んでる風の中 
 
[Chorus] 
こんにちは こんにちは 未来へ 
こんにちは 新しい世界へ 
手を伸ばして 掴むんだ 
こんにちは こんにちは 希望よ 
 
[Verse 2] 
雨上がりの虹の橋 
歩くたび音が響いて 
胸の奥で弾ける鼓動 
 
[Prechorus] 
暗闇の先に光がある 
心の窓を開け放て 
 
[Chorus] 
こんにちは こんにちは 未来へ 
こんにちは 新しい世界へ 
笑顔の種を蒔いていこう 
こんにちは こんにちは 明日よ

Styles

男性ボーカル、明るいロック

さすがに意識した楽曲の壮大なスケールには及びませんが、たったこれだけのプロンプトでこれだけの楽曲ができあがるとは、感嘆を通り越して怖さすら感じます。

このようにざっくりとしたプロンプトでもかなりハイレベルな楽曲を制作することができましたが、プロンプトの書き方を把握すれば更に自由で思い通りで個性的な楽曲を生成することが可能です。 

続いて、ジャンル別にいろいろな楽曲を生成してみたいと思います。

インストゥルメンタル曲の生成

まずはボーカルなしの楽器だけの楽曲を作ってみたいと思います。 

ピアノトリオのジャズ

古典的なピアノ・トリオであるピアノ・ベース・ドラムからなるジャズを作ってみましょう。 

Styles

Instrumental only, No vocals, Relaxed and expressive jazz piano trio with acoustic piano, upright bass, and soft drums using brushes, Moderate swing tempo around 110 BPM, Warm and intimate atmosphere, subtle harmonies and conversational interplay between instruments

スタンダードなピアノトリオの楽曲ができあがりました。
全編通しても破綻している部分がなく、完成度の高い仕上がりです。

超絶技巧のピアノ曲

リストやショパンに代表されるような高難易度なピアノ曲はどうでしょうか。 
クラシック史のロマン派のピアノソロ曲のような、早いパッセージと複雑な和音からなるピアノ曲を生成してみます。

Styles

Instrumental only, No vocals, Virtuosic romantic-style solo piano composition with rapid arpeggios, wide dynamic range, and dramatic tempo changes, Complex harmonic progressions and expressive rubato, Energetic, emotional, and technically demanding performance

楽曲としてはロマン派っぽさもあっていい曲だと思うのですが、音質の悪さがもったいない惜しい結果となりました。
(Sunoの無料プランではMP3形式でしか音楽データをダウンロードできないため、そのせいでもある)

有料プランへの加入が必要ですが、ハイレゾでダウンロードしてリバーブなどを調整すれば聴き応えのある一曲になりそうです。

バルトーク風のピアノ曲

ピアノは鍵盤楽器でもあり、弦楽器でもあり、打楽器でもあります。 
そのピアノの打楽器としての側面を強調した楽曲がバルトークによるアレグロ・バルバロです。 
華やかなメロディを奏でるピアノのイメージとは異なる攻撃的な楽曲はSunoは作れるでしょうか。

Styles

Instrumental only, No vocals, Percussive and rhythmic solo piano composition with strong accents, irregular meters, and dissonant harmonies, Aggressive and energetic performance, using the piano like a rhythmic instrument, Sharp articulation and dynamic contrast

途中から電子音やドラムが入ってきたり終盤にはコーラスが入ってきたりして、結果としては失敗なのですが、楽曲としては面白い仕上がりだったので紹介したいと思います。MALICE MIZERのGacktとKamiによるピアノとドラムの共演のような雰囲気がほんの少しだけ感じられます。

ゲームの戦闘シーン風BGM

ゲームの戦闘シーンで使えそうなBGMを作成してみます。 
戦闘BGMといえば伊藤賢治氏。ロマサガシリーズの楽曲は本当に素晴らしく、今聴いてもラストバトル(ロマサガ3)のBGMはイントロだけで鳥肌が立ちます。  

Styles

Instrumental only. No vocals.  
Epic orchestral rock instrumental for a dramatic battle scene. Fast tempo around 160 BPM. Electric guitars, full orchestra, brass, strings, and powerful drums. Tense and heroic atmosphere with emotional melodies and driving rhythm.

さすがにイトケンサウンドには及びませんが、ちゃんと戦闘BGMとして成立する楽曲ができあがりました。
有料プランへの加入が必須となりますが、個人でゲーム制作をしているような方ならSunoを活用してBGMを作成するのはぴったりの使い方だと思います。

アフリカの民族音楽風

Sunoでトラディショナルな楽曲への対応は可能でしょうか。
アフリカの民族音楽のような、ジャンベやコンガを使った楽曲を生成してみます。

Styles

Instrumental only, No vocals, Energetic African-inspired world music with traditional percussion such as djembe and congas, rhythmic chanting, wooden flutes, and marimbas, Complex polyrhythms, earthy and organic sound, uplifting and tribal atmosphere 

AfricanといえばAfricanですが、和のテイストも感じられる仕上がりとなってしまいました。
このようなジャンルでは、民族音楽を的確に指定するプロンプトの書き方が要求されそうです。

Lo-fiでチルいBGM

近年、「Lo-fi」や「チル」といったジャンルの楽曲を配信サイトでよく聴くようになりました。 
これらは、穏やかで過度な抑揚がなく、落ち着いた雰囲気を持つ音楽のスタイルです。 
作業用BGMや環境音として、日常の中で気軽に取り入れられるジャンルとして人気が広がっています。

Styles

Instrumental only, No vocals, Chill and relaxing lo-fi instrumental with soft jazz chords, light drums, and warm bass, Slow tempo around 80 BPM, Smooth electric piano, gentle vinyl texture, cozy atmosphere suitable for a cafe or study session

ジャズがうまくいったのと同じように、このジャンルも良い結果が得られました。
YoutubeではLo-fiサウンドを流しっぱなしにしているライブ配信チャンネルなどもあり、いいか悪いかは別にして生成AIと相性のいいジャンルと言えます。

ボーカル曲を作成

インストゥルメンタル曲も非常にハイレベルで多様なジャンルに対応できることが分かりました。 
それではいよいよボーカル入りの楽曲を作っていきたいと思います。 
クセが強めな楽曲にも挑戦したいと思いますが、果たして結果はどうなるでしょうか。 
 
ボーカル曲の歌詞についてはSunoのWrite Full Song機能ではなく、ChatGPTで生成しました。 

Lyricsで使える各種構成タグ

SunoのLyricsでは歌詞を入力するだけでなく、その歌詞をどのように歌ってほしいか、楽曲の中でどのような位置づけかを指示するタグが使用できます。

構成タグ

歌詞の中に[tagname]の書式で入力し、その歌詞の位置が楽曲の中でどういう位置付けか(イントロ、Aメロ、間奏、アウトロなど)を指示します。
次のようなタグが使用できます。

[Intro] / [Start] 導入部。雰囲気づくり、静かに始める合図。  
[Verse] Aメロ相当。物語・情景説明のパート。  
[Pre-Chorus] サビ直前の盛り上げ部分。緊張→解放の準備。  
[Chorus] サビ。最もキャッチーで感情が開く部分。  
[Hook] 強いフック(決めフレーズ)。Chorusと同義に近く使われることも。  
[Bridge] 中間部の変化。転調や雰囲気転換に。  
[Drop] EDM等のドロップ開始を明示。インストの山場。  
[Breakdown] いったん落として再構築するセクション。  
[Interlude] / [melodic interlude] 間奏(器楽のみ)。ボーカル休憩や展開の区切り。  
[Solo] / [Guitar Solo] / [Piano Solo] ソロ見せ場。楽器名付きで指定も可。  
[Refrain] 反復句。終盤のまとめに使われることがある。  
[Big Finish] 大団円の締め。クライマックスで終わらせる。  
[Outro] 末尾。フェードアウトや静かな締め。  

発声(表現)タグ

発声タグは(tagname)の書式で入力し、歌い方・声の出し方を指示します。

(whispered) ささやき声。親密・静けさ。  
(airy) 息まじりで柔らかい。透明感。  
(soft) 穏やか・弱め。繊細。  
(belted) 張り上げる力強い声量。サビ向き。  
(raspy) かすれ声。ロック/ブルージー。  
(falsetto) 裏声。軽やか・浮遊感。  
(screamed) / (growled) シャウト/デスボイス系。  
(spoken) / (rap) 話すように/ラップ調。  
(harmonized) / (stacked harmonies) 多重コーラス。厚み追加。  
(choir) 合唱的。広がり・荘厳さ。  
(robotic) 機械的な発声ニュアンス。電子的。 

Lyricsにこれらのタグを追加することで、生成される楽曲を思い通りにコントロールすることができます。 
ただ、これらのタグが無視されることも多く、良い結果が得られるまで生成ガチャを繰り返したりタグを見直したりする必要があります。 

ラップ・ヒップホップ

いきなりクセの強い楽曲への挑戦ですが、日本語ヒップホップに挑戦してみます。 
日本のヒップホップは環境保護、反戦、日本人のモラルの低下を憂う、といったテーマが多い印象ですので(多いだろうか?)、その路線で(?)海洋資源が減少しつつある日本の食文化に警鐘を鳴らすというテーマの歌詞を生成しました。

Stylesはキングギドラを意識しています。

Lyrics

[Hook] 
Sea to table 死にかけのAble 
(ABLE! ABLE!) 
資源ゼロ寸前 海図はFable 
(FABLE! FABLE!) 
深海の警報 未来へ警鐘 
皿よりいのち まず守れ、Respect 
 
[Verse] 
乱獲ラッシュでCrash 海はDust化 
Massの欲望がPlusしてLossばっか 
魚影はFade Dataは既にDead 
海底の声は「STOP」だ Red Zone Ahead 
 
根こそぎNetでGetするTrap 
StockはDropしてFutureにGap 
“食うためとる”が“とるため減る”に逆転 
Sea to table、責任は深く沈殿 
 
[Hook] 
Sea to table 死にかけのAble 
(ABLE! ABLE!) 
資源ゼロ寸前 海図はFable 
(FABLE! FABLE!) 
深海の警報 未来へ警鐘 
皿より生命 まず守れ、Respect 

Styles

A dark, aggressive Japanese hip-hop track performed by a 3-MC rap crew, The main rapper uses a strong, sharp, articulate male voice with a confident, commanding tone and precise rhythmic delivery, His voice should have a tight low-mid range, a slightly gritty texture, and a charismatic, authoritative presence, He raps with clear diction, fast switch-ups, and punchy emphasis on rhymes, Behind the main rapper, multiple backing rappers shout short chorus phrases, Especially on the words “Able” and “Fable, ” 
have multiple voices shout them loudly in unison like a rap crew chorus, creating a powerful call-and-response effect, Use heavy drums, an underground 90’s boom-bap beat, and dark atmosphere, Include ad-libs, short shouts, and layered backing vocals 

一部漢字の読み方が安定しない部分があるものの、英語ならまだしもさすがに日本語ラップは無理やろ…→できんのかいっ!とツッコミたくなるような十分すぎるほどのクオリティです。器楽曲調のトラックもキングギドラ風味が感じられます。
Zeebraに公開処刑されてしまう

野太くハスキーなボイスもラッパーらしい雰囲気があり、コーラスもライブで盛り上がりそうです。

電波ソング

日本特有の音楽ジャンルで「電波ソング」と呼ばれるものがあります。 
代表的な楽曲としては『さくらんぼキッス〜爆発だも~ん〜』『インターネットヤメロ』『もってけ!セーラー服』、新しい楽曲では『テトリス』や『おじさん構文』などボカロでも人気の楽曲ジャンルです。いずれも、一度聴くと耳に残り続けるほどインパクトの強い曲ばかりですので、お時間があればぜひリンクから聴いてみてください。 
 
電波ソングの特徴は、支離滅裂な歌詞、ハイテンションなボーカル、コミカルで疾走感のあるリズムです。 
アニメや美少女ゲームのテーマ曲として使用されることが多く、近年ではアイドルソングにも電波色の強い楽曲が見られるようになりました。 
 
「ダイエット中だけどハンバーガーが食べたい女子高生」というテーマで歌詞を生成し、そのコミカルな歌詞に合う楽曲を生成しました。 

Lyrics

[Intro] 
はらぺこ☆パニック! ダイエット☆クライシス! 
カロリー気にしてるフリだけはプロ級〜♪ 
 
[Verse 1] 
ひょいっと覗いたショーケース 
ジュワッと香るパティの誘惑 
あっちもこっちもチーズ跳ねて 
視線とろけるチート級! 
 
昨日こそは“サラダだけ”って 
言ってたはずのワタシなのに 
耳元ささやく謎の妖精 
[Whisper] ひとくちくらい… [/Whisper] 
[Bright Energetic Voice] ゼロカロリー☆ [/Bright Energetic Voice] 
 
[Pre-Chorus] 
ああどうしよう、もうどうにでもして! 
理性と胃袋バトルロイヤル 
ラッパッパパーン♪と鳴り響くの 
“食べたい信号”フルテンション! 
 
[Chorus] 
ハンバーガー☆パニック!もう限界! 
ダイエット中でも夢見ちゃうの 
ダブルでトリプル!重力反転!? 
カロリーなんて後払い! 
 
ハンバーガー☆パニック!止まらない! 
脳内バーガー大行進 
ああもうムリムリ! 
ダブルチーズバーガー! 
ポテトとドリンクLでお願いしまーすっ☆ 
 
[Bridge - Fast Part] 
ぱくぱくピクルスぱたぱたレタス 
ふにゃふにゃバンズとろとろチーズ 
カロリー計算?気にしないモード! 
今日だけ特別☆明日から本気! 
[Whisper] 毎日言ってる[/Whisper]  
 
[Final Chorus] 
ハンバーガー☆パニック!仕方ない! 
幸せってこういう味でしょ? 
後悔なんてエクストラソース 
笑顔100%オーバーキロカロリー! 
 
ハンバーガー☆パニック!おかわりで! 
罪悪感より満足感! 
明日こそダイエット…ほんとだよ? 
[Whisper] 信じるかどうかはあなた次第☆ [/Whisper]

Styles

A super high-energy, cute and chaotic denpa-style J-pop song, Fast-paced vocals, bubbly synths, hyper pop electronic beats, and playful sound effects, The vibe is bright, adorable, and comedic, suitable for anime or visual novel opening themes (no explicit references), The vocalist should have a cute, energetic, youthful voice, Lines wrapped with [Whisper] should be sung in a soft whisper voice, Lines wrapped with [Bright Energetic Voice] should switch suddenly to a bright, powerful, energetic tone 

これもいいですね!
ポップでキャッチーなサウンドも電波っぽさがあり、すこし舌足らずな女性ボーカルもそれっぽさを醸し出しています。
このまま深夜アニメのOPに使えそうなクオリティです。

泣けるバラード

心に染みるバラード曲はどうでしょうか。 
「マッチングアプリをやっているけどなかなかうまくいかない」という気持ちを米津玄師が歌ったらどうなるか、というつもりで歌詞と楽曲を生成しました。 
 
ChatGPT製とはいえ、歌詞が悲哀を伴っていて泣かせます。

Lyrics

[Verse 1] 
プロフィールの隙間に 滲む本音を探す 
名前も知らない人生に 小さな灯がともる 
右へ流していく 選ばれない日々の傷 
左に寄せた願いは 誰にも届かないまま 
 
[Pre-Chorus] 
マッチの通知だけが やけに胸を揺らすのに 
次の瞬間には 既読もつかず消えてく 
 
[Chorus] 
会いたいよ 
スワイプの海じゃなくて ちゃんと呼び合える朝に 
アルゴリズムに弄ばれたまま 
また一人きりの部屋 
並んだアイコンを越えていく勇気を 
まだ持てずにいる 
 
[Verse 2] 
メッセージの最初の「おはよう」が 
なんでこんなに重たいんだろう 
間延びした沈黙の向こう側で 
誰かの「いいね」が揺れている 
 
[Pre-Chorus] 
選ばれたくて 繋がりたくて 
写真の角度にさえ迷ってしまう 
知らない自分を演じたところで 
心は埋まらないのに 
 
[Chorus] 
会いたいよ 
返信が来ない夜に ひとつため息が溶けて 
タイムラインに流れる恋のニュースに 
僕だけ取り残されて 
「はじめまして」の先へ進む途中で 
何度も立ち止まってしまう 
 
[Bridge] 
それでも 
画面の向こう 同じ孤独で彷徨ってる 
誰かがきっといるって 
どこかで信じてしまうんだ 
ひとすじの光でも 
まだ手を離したくはないよ 
 
[Final Chorus] 
会いたいよ 
マッチの奇跡なんて信じないけど 
たった一つの言葉で 
世界が変わることもある 
スワイプの海を 今日も漕ぎ出して 
小さな願いが 波紋になって広がる 
 
[Outro] 
点滅する画面の向こう 
誰かへ向けた「また明日」をそっと閉じた 

Styles

A melancholic Japanese pop ballad with emotional male vocals, Soft, transparent, slightly husky voice with a gentle vibrato, Sad, poetic, introspective atmosphere, Clean electric piano, minimal guitar arpeggios, warm bass, and light electronic percussion, Slow tempo (around 80–90 BPM), Wide reverb, delicate ambience, floating synth pads, The arrangement should feel fragile, spacious, and bittersweet, Vocal delivery should be expressive, slightly whispery, with a trembling emotional nuance, Style: emotional J-pop ballad, modern, cinematic, atmospheric, reflective 

単体で聴くと悪くないと思いますが、これまでに作った楽曲と似た雰囲気になってしまいました。
バラード曲はStylesを工夫しないと似た傾向になってしまいそうです。

2人のアリア

オペラのような歌唱はできるでしょうか。 
ソプラノとテノールで闇に誘う使者とその誘惑に負けない姫のアリアに挑戦しました。

Lyrics

#vocals: soprano, tenor 
#language: japanese 
#genre: opera 
#mood: dramatic, dark, hopeful 
#structure: duet, call-and-response 
 
#lyrics: 
 
【ソプラノ(プリンセス)】 
ああ…沈むわ 星なき夜の底   
息づく声さえ 霧に奪われ   
心は砕け 行く先も知らず   
わたしはどこへ… 消えてしまうの? 
 
【テノール(闇の使者)】 
来たれ 眠りよ   
凍てつく深淵へ   
涙を置き去り すべてを捨てよ   
彷徨う魂よ 闇に身を委ねよ 
 
【ソプラノ】 
あなたは誰?   
その手は冷たく…   
呼ぶ声はどこか 懐かしさを帯び   
わたしの心を 縛ろうとする 
 
【テノール】 
恐れるな 孤独の姫よ   
おまえの痛みを 抱きしめよう   
光は欺き 希望は裏切る   
安らぎはただ 永遠の影にのみ 
 
【ソプラノ(揺らぎ)】 
影よ…もしや   
この胸の凍りつく夜を   
終わらせてくれるのなら   
わたしは…わたしは… 
 
【テノール】 
そうだ、眠れ   
苦しみは消える   
運命の糸は 闇が断ち切る   
おまえの叫びも 涙もいらぬ 
 
【ソプラノ(覚醒)】 
待って――   
いま…胸に灯るものがある   
あの日の声が わたしを呼ぶ   
優しい風が 頬を撫でる   
もう一度だけ…生きたい、と 
 
【テノール】 
来るな、光よ!   
彼女を奪うな! 
 
【ソプラノ】 
もう戻らない!   
闇へは堕ちない!   
わたしの命は わたしのもの   
涙に沈んだ夜を越え   
いま、翼は目覚める 
 
【ソプラノ & テノール】 
ソプラノ:光よ、導いて!   
テノール:闇こそ真の安らぎだ!   
ソプラノ:わたしは生きる!   
テノール:戻れ!   
ソプラノ:前へ進む!   
テノール:影に帰れ! 
 
【ソプラノ(勝利)】 
わたしは歩む   
傷だらけでも   
この胸に燃える   
小さな光を抱いて   
影よ もう泣かないで   
わたしはここに生きる 
 
【テノール(退く)】 
光に…溶けゆく   
おまえの選んだ未来   
影はただ 静かに消え   
深い闇へと戻ろう… 
 
【ソプラノ(フィナーレ)】 
夜明けは来る   
わたしの声が   
世界の果てまで届くように   
生きると誓う   
いま――   
永遠の光へ! 

Styles

Create a dramatic opera duet aria from a theatrical scene, The style should be a classical opera with a soaring soprano and a powerful tenor, featuring emotional call-and-response singing and an orchestral arrangement  
with strings, brass, and choir-like harmonies, The atmosphere should be dark and tragic at first, gradually moving toward   
radiant hope and triumphant resolution, Include expressive vibrato, operatic phrasing, and dramatic dynamic shifts  
to match the emotional storyline, Voices: 
- Soprano: bright, crystal-clear, emotional, dramatic 
- Tenor: dark, resonant, commanding, shadow-like 
 
Music mood progression: 
dark → conflicted → awakening → heroic and luminous finale, Use the lyrics provided

ソプラノからはじまる冒頭はなかなか良かったのですが、オペラだったのがミュージカルになり、ソプラノとテノールのパートが入れ替わってしまい…と惜しい結果となりました。雰囲気は悪くないのですが、完璧を求めると生成ガチャを繰り返すことになりそうです。

とはいうものの、特にソプラノはオペラ的歌唱になっていますし、Sunoはこのようなジャンルでも対応できるとは驚きました。

ただ、クラシカルな導入からロック調の中盤というのはもろにエリザベートなので、学習ソースとして宝塚か東宝の演奏が使われている可能性を考えると複雑な気持ちになります。

ハーロドック・ヘヴィメタル

デスボイスやシャウト、グロウルを多用し、ダウンチューニングしたギターと2バスドラムで間奏にはストリングスを使うような──つまりはハード目なビジュアル系的な楽曲を作ってみます。 
 
歌詞もそれっぽい感じにしましたが、…歌詞だけ見るとなんか笑ってしまう。

Lyrics

Verse 1: 
崩落した星々に 祈りを捧げながら 
朽ちた心臓は 未だ鼓動の意味を探す 
深淵に揺れる影 ねじれた記憶の迷宮 
赦されざる罪を抱え 僕は彷徨う 
 
Pre-Chorus: 
「光よ、まだそこに在るのか」 
問いかければ 声は虚ろに消え 
繰り返す終焉の幻影 
世界は僕を見捨てた 
 
Chorus: 
哀しみの黒翼を広げ 
夜を切り裂くように叫んだ 
錆びついた運命の鎖を引きちぎり 
この虚無を焼き払え 
嗤う神よ 僕を試すなら 
崩壊の未来すら喰らい尽くそう 
たとえ孤独の牢獄に堕ちても 
魂はまだ、抗っている 
 
Verse 2: 
祈祷なき聖堂で 崩れ落ちた約束 
冷えた涙だけが 真実を語り続ける 
戒律を破ったのは この手か、それとも世界か 
終わらぬ夜に抱かれ 彷徨は続く 
 
Pre-Chorus: 
「救いなど望んでない」 
そう呟いて 空を見上げた 
灰色の星が崩れるたび 
胸の闇が疼き出す 
 
Chorus: 
哀しみの黒翼を広げ 
運命の境界線を超えたら 
眠り続ける禁忌の力を呼び醒まし 
孤独を喰らい尽くせ 
もしも未来を歪めるのなら 
永遠の終末の中で笑ってやる 
瓦礫の王座に朽ち果てようとも 
この魂だけは、燃え続ける 

Styles

Dark fantasy metal with a visual-kei aesthetic, Aggressive, emotional, dramatic, Down-tuned electric guitars, heavy distortion, double-bass drums, fast blast beats, deep growl vocals, death-voice parts, metal screams, and dark atmospheric strings, Add an intense and technical guitar solo in the instrumental break, Overall sound should be heavy, theatrical, and epic, Band Arrangement: 
Down-tuned guitars (very heavy tone), bass guitar, double-kick drum set, orchestral strings for dramatic atmosphere, fast melodic guitar leads, Vocal Style: 
Shouts, screams, growls, harsh vocals, emotional metal singing with a dark tone, Powerful and dramatic performance, Mood / Theme: 
Darkness, fantasy, tragedy, destiny, chaos, rebellion, and emotional struggle, Epic, aggressive, cinematic 

かっけぇ…前奏の長さがLOVE PHANTOM並みだ

ダウンチューニングのプロンプトは効いていないように聴こえますが、速弾きはメタルっぽくていいですね。

デスボイスやシャウトは難しいのではないかと思ってましたが、かなりいい線いっているのではないでしょうか。
Devilooflynch.の喉を潰すようなデスボイスに比べるときれいすぎますが、十分シャウトに聴こえます。

良い歌唱なだけに漢字の読み間違いがもったいないですが、歌詞をひらがなで入力すると改善されるそうですので次の機会で試してみたいと思います。 

まとめ 

というわけで今回は、Sunoのプロンプト解説と実際に生成した楽曲をご紹介しました。
「これは無理やろなぁ…」と思いながらプロンプトを入力し、出来上がった結果を聴いて「できるんかい!」と突っ込み続けたおかげで、右手首が腱鞘炎になりそうでした。楽曲の完成度はどのジャンルでも高く、毎回いい意味で期待を裏切られます。

一方で、ミュージシャンの仕事を脅かす存在になり得るという側面も、決して大げさではないと感じました。
ホムンクルスを生み出してしまった錬金術師も、こんな気持ちだったのかもしれません(?)

それでも私は、生成AIを「仕事を奪う脅威」としてだけでなく、「創作を拡張する新しい道具」として見ていきたいと思っています。
ミュージシャンにとっては新しい楽器に、動画制作者にとっては選択肢を増やすBGM源に、ゲーム開発者にとってはクオリティを押し上げる助力に――正しく使えば、クリエイティブの世界を大きく広げてくれるはずです。

私たちもクリエイターの一員として、生成AIと適切に向き合いながら、これからも一緒に新しい創造の可能性を切り開いていきたいと思います。

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